「まだ5月だから」は命取り!高齢者の熱中症を防ぐエアコン開始の正しい基準
投稿 2026年5月18日 更新 2026年5月18日
5月に入り、日中には30度を超える「真夏日」を記録する地域が出てきました。ニュースでは、早くも熱中症で救急搬送される方の報道が流れており、その多くが「高齢者」の方々です。
ご高齢の親御さんや身の回りの方に「暑いからエアコンをつけてね」と勧めても、「まだ5月だし、風があるから大丈夫」、「昔は衣替え(6月)が過ぎるまで我慢したものだよ」と、季節感を理由に断られてしまった経験はありませんか?
しかし、現代の5月は、ひと昔前の「爽やかな初夏」とは全く異なります。今回は、エアコンをいつからつけるべきか、その「正しい基準」を解説します。
◆なぜ高齢者は5月にエアコンをつけないのか?
周囲が「暑い」と言っているのに、ご高齢の方がエアコンをつけないのには、心と身体の2つの理由があります。
・「カレンダー(季節感)」で判断している
長年培ってきたライフスタイルから、「5月=春(まだエアコンの季節ではない)」という固定観念があります。そのため、実際の気温ではなく「時期」で判断してしまいがちです。
・暑さを感じにくくなっている(身体の理由)
年齢を重ねると、皮膚の温度センサーが鈍くなり、室温が上がっていても「暑い」と感じにくくなります。また、体温調節機能(汗をかく能力)も低下しているため、気づかないうちに体内に熱がこもり、「自覚症状のない熱中症(かくれ熱中症)」に陥りやすいのです。
◆エアコンはいつからつける?「カレンダー」ではなく「温度」が正解!
エアコンをつけるかどうかの基準に、カレンダーの「月日」は関係ありません。正解は「室温と湿度」で決めることです。
日本生気象学会などの『日常生活における熱中症予防指針』に基づくと、以下の数値がエアコン開始の絶対的な基準になります。
【基準】 室温が「28度」を超えたら、迷わず冷房をオン!
【さらに注意】 湿度が「60%」を超えている場合
たとえ5月であっても、室温が28度に達していれば、そこはもう「真夏」の環境です。特に日本の5月は、体がまだ暑さに慣れていない(暑熱順化していない)時期のため、真夏よりも熱中症になりやすいというリスクがあります。
◆大切な高齢者の命を守るための「3つのアプローチ」
もし身近にエアコンを我慢してしまうご高齢の方がいる場合は、以下の方法でサポートしてあげてください。
・「湿度計・温度計」をプレゼントする
感覚に頼るのではなく、数字で判断できるように目立つ場所に温度計を置きましょう。「28度になったらボタンを押してね」と具体的に伝えると、行動しやすくなります。
・「電気代の補助金」の話をする
「電気代が勿体ないから」と我慢する方には、「政府による電気代補助(補正予算)」のニュースを教えてあげてください。「国からもサポートが出るから、命のために安心して使ってね」と伝えることで、心理的なハードルが下がります。
・自動運転(おまかせモード)を活用する
リモコンの操作が難しい場合は、あらかじめ「自動運転」で26〜27度に設定しておき、「主電源のオン・オフだけで使える状態」にしてあげるのも優しさです。
◆「5月の冷房」は我慢ではなく、立派な健康管理
「昔はこうだったから」という経験則が、今の気候には通用しなくなっています。5月の30度は、体にとって非常に大きな負担です。
「まだ5月なのに冷房なんて・・・」という恥ずかしさや罪悪感は一切不要です。室温28度を目安に、早め早めにエアコンを活用して、大切な命と健康を守りましょう。
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