エアコンに一度カビが生えるとまた生えやすくなります

投稿 2025年8月19日　更新 2025年8月19日

• 対策
• 清掃
• 湿度

　普段あまり使っていなかったエアコンをいざ使おうとした時、カビが発生していた・・・なんて事はありませんか？カビは生えやすい状況があり、一度生えると、また生えやすくなりますので、日頃から気をつけて清掃する事が大事になります。

◆カビが生えやすい状況

・冷房や除湿運転を長時間使用した後
　冷房や除湿運転は、エアコン内部で大量の結露を発生させます。運転を止めた後、内部に湿気が残ったまま放置すると、カビが急速に繁殖します。

・エアコンをつけた時の風がカビ臭いと感じる時
　すでにエアコン内部でカビが繁殖し、その胞子が風に乗って部屋中に放出されているサインです。

・シーズンオフで長期間使用しない時
　冷房を使い終わった秋などに、エアコン内部に付着した汚れや湿気が残ったまま放置されると、オフシーズンの間にカビが繁殖してしまうことがあります。次のシーズンに暖房をつけたときに、カビ臭い風が出てくる原因となります。

◆エアコンにカビが生える条件

・湿度
　エアコンは、室内の暖かい空気を冷やす際に、空気中の水分を結露させます。この水滴がエアコン内部に溜まり、高湿度な状態が作られます。カビは湿った環境を好むため、この結露した水分が格好の繁殖場所となります。

・温度
　カビが最も繁殖しやすい温度は25～28℃とされており、これは多くの家庭でエアコンを使用する際の室温とほぼ同じです。

・栄養分
　エアコン内部には、空気中のホコリや花粉、ダニの死骸などが吸い込まれて溜まります。これらはカビの栄養源となり、カビの成長を促進させます。

　これらの条件、特に「高湿度」と「栄養分」がエアコン内部には常に存在するため、カビが生えやすい環境になっているのです。

◆一度カビが生えると、また生えやすくなる理由

・カビの胞子が残る
　一度カビが生えると、たとえ表面をきれいに掃除しても、その根や目に見えない小さなカビの胞子がエアコン内部に残りやすいです。これらの胞子は、再び湿度と温度の条件が揃ったときに活動を再開し、カビを再発させます。

・カビによる表面の変化
　カビは、生えた場所に菌糸という根のようなものを張り巡らせます。この菌糸がエアコン内部の表面に細かい凹凸を作り、新たなカビが付着・成長しやすい状態にしてしまうことがあります。カビの繁殖を防ぐためには、エアコン内部の湿度を下げることが非常に重要です。冷房運転後に送風運転を数分行うことで、内部を乾燥させ、カビの発生を抑えることができます。また、定期的なフィルター掃除も、カビの栄養源となるホコリを取り除く上で効果的です。

◆エアコンにカビが発生しないようにするための対策

・冷房・除湿運転後の「送風」運転
　これが最も効果的で手軽な対策です。冷房や除湿運転は、エアコン内部で大量の結露を発生させます。運転停止後、この湿った状態のまま放置すると、カビが繁殖しやすくなります。冷房・除湿運転を停止する前に、1〜2時間、送風運転を行います。

・定期的なフィルター掃除
カビの栄養分となるホコリやハウスダストなどを取り除くことが重要です。2週間に1回程度の頻度で、エアコンのフィルターを掃除機でホコリを吸い取るか、水洗いしてきれいにします。

・室内の換気
　室内の湿度をコントロールすることも、カビ対策に繋がります。窓を開けて定期的に換気を行います。特に、梅雨時など湿度が高い時期には、除湿機や除湿モードを活用して、室内の湿度を下げましょう。

・業者による定期的なクリーニング
　ご家庭では手入れが難しいエアコンの内部（熱交換器やファンなど）に付着したカビや汚れは、専門業者に依頼して徹底的にきれいにしてもらうのが効果的です。使用頻度にもよりますが、1〜2年に1回程度を目安にすると良いでしょう。