エアコンの『ハイパワー』は効果的?
投稿 2024年5月29日 更新 2024年5月29日

エアコンの機能で『ハイパワー』というのがあるのをご存知でしょうか?
あるのは知っているけれど、電気代が高くつきそうだから、使った事が無いという方も多いのではないでしょうか?
そもそもエアコンの『ハイパワー』はどんな機能で、どんな効果があるのか、そして本当に電気代が高くなるのかを知りましょう。
ハイパワー運転の効果
ハイパワー運転は、最大パワーで運転し、すばやく冷やしたり、暖めたりしたいときに使います。
これにより、設定温度に部屋の温度が近づくのが早くなります。
室内の温度や時間によって自動でハイパワー運転は止まるものの、設定温度に達した後は過剰な能力となり、無駄な電力消費が発生します。
ハイパワー運転の電気代への影響
最大パワーで運転するため、通常運転より多くの電気量を消費します。
外気温との温度差が大きいほど、設定温度に達するまでの時間が長くなります。その間、最大消費電力に近い状態が続くため、電気代がかさみます。
なお、各メーカーで、自動でハイパワー運転が解除される仕組みになっています。
FUJITSUの場合
ハイパワー運転は、お部屋の温度や運転時間により自動で解除されます。
参考:FUJITSU ハイパワー運転
◆冷房運転
設定温度より約1℃低くなったとき
設定から60 分経過したとき(設定から6 分間は解除されません)
◆暖房運転
設定温度より約2℃高くなったとき
設定から60 分経過したとき(設定から15 分間は解除されません)
三菱電機の場合
参考:三菱電機ズバ暖霧ヶ峰
外気温が-15℃でも最高約60℃の温風吹き出し
「ハイパワー」運転は約15分間強制的に最大能力で運転し、約1時間たつと自動的に終了します。
エアコンをハイパワー運転で一気に部屋を冷やした方が、通常運転で冷やすより、短時間で部屋を涼しくできるという点で有効です。しかし、電気代は通常運転よりは高くなってしまいます。しかも、外気温と設定温度の差が大きければその分電気代も高くなってしまいます。
急な来客等で部屋の温度を急激に上げたい・下げたい場合には、ハイパワー運転を状況に応じて使いましょう。ただし、自動でハイパワー運転が解除される機器では無い場合は、部屋の温度や体感でハイパワー運転を解除し、通常運転に戻しましょう。
なお、新しい機種は古い機種に比べ、年々省エネ性能が高くなってきています。長く使っている(約10年位)方は、この機会に新しいエアコンの買い替えを検討するのも良いでしょう。
エアコンの電気代はいつも気になる所だと思います。
エアコンの電気代を節約するためには、定期的な掃除やサーキュレーターとの併用、窓の遮熱フィルターなど様々な方法もあります。
近年は最高気温が昔より高い日が多く、部屋の中でも熱中症にもなりやすくなっています。
短時間だけエアコンを使ったり消したりするより、長時間使う方が電気代は低く抑えられる事も念頭に入れ、体調に無理をせず、エアコンを使いましょう。
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