エアコンのドレンホースからピンク（赤）色の水が出てきた時は？

投稿 2025年8月22日　更新 2025年8月22日

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　エアコンのドレンホースからピンク（赤）色の水が出てきた事はありませんか？突然目にすると、故障なのかなと驚きますよね。エアコンの室外機から「ピンク（赤い）水」が出る場合、以下のような原因が考えられます。

◆原因と対策

①ドレンホースからの「菌」の繁殖
　最も多い原因として、エアコンのドレンホース（排水ホース）の内部や、そこから排出された水が流れる場所に、「赤色酵母菌」や「赤カビ」などの微生物が繁殖している可能性が考えられます。

【原因の詳細】
　エアコンの冷房や除湿運転では、室内機で空気中の水分が結露して水が作られます。この水はドレンホースを通って室外に排出されます。
このドレンホースの内部や、排水された水が溜まりやすい場所（ベランダの溝など）は、高温多湿になりやすく、微生物が繁殖しやすい環境です。
　これらの菌が色素を生成するため、排水が赤やピンク色に見えることがあります。これはエアコンの故障ではありません。

【対策】
　赤い水が出ている場所や、ドレンホースの出口周辺を中性洗剤などで洗浄し、水道水で洗い流してください。
　ドレンホースの先端をベランダの排水溝などに直接導くようにすると、水が溜まる場所がなくなり、菌の繁殖を防ぎやすくなります。
　ドレンホース内に汚れや詰まりがある場合は、ドレンホースクリーナー（サクションポンプ）などを使って内部を掃除することも有効です。

②室外機の「錆」
　稀なケースですが、室外機の内部にある熱交換器のフィンや配管、または外装の金属部分が錆びて、その錆が水に混じって排出されている可能性も考えられます。

【原因の詳細】
　室外機は屋外に設置されているため、雨風にさらされたり、潮風（塩害）や酸性雨の影響を受けたりして、金属部分が錆びることがあります。
特に、熱交換器のアルミフィンや内部の銅管が腐食すると、冷媒ガスが漏れてエアコンの効きが悪くなるなど、故障の原因につながる可能性があります。

【対策】
　室外機の外装や内部をよく観察し、明らかに錆びている箇所がないか確認してください。
　軽度の錆であれば、汚れを拭き取り、ワイヤーブラシなどで錆を削り落とした後、防錆塗料を塗るなどの対策が可能です。ただし、電気部品や熱交換器に直接スプレーがかからないように十分注意する必要があります。
　錆の範囲が広かったり、エアコンの効きが明らかに悪くなっている場合は、内部の腐食が進行している可能性もあるため、専門の業者に点検・修理を依頼することをお勧めします。

　ほとんどの場合、赤い水はエアコンの故障ではなく、ドレンホースに繁殖した菌が原因です。まずはホース周辺の清掃をしましょう。ただし、エアコンの効きが悪くなったり、異音がしたり、明らかに室外機本体がひどく錆びている場合は、内部の故障の可能性も否定できません。その際は、無理に自分で対処しようとせず、メーカーや専門のエアコン修理業者に相談するようにしましょう。

【参考】

三菱電機：室外のドレンホースからピンク（赤）色の水が出てくるのですが

富士通：ドレンホースから赤い水や、透明なヌルヌルとしたものが出る

シャープ：ドレンホースから赤い水が出る。