エアコンの待機電力はどの位？また、電源プラグを抜く事のメリット・デメリットは？

投稿 2025年10月3日　更新 2025年10月3日

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　最近、涼しくなってきたので、エアコンをつけていない方も多くなってきたのではないでしょうか？そこで、エアコンの待機電力を気にして、電源プラグを抜いていた方が良いのかどうか迷った事はありませんか？はメーカー・型番によっても違いますが、一般的にどの程度なのでしょうか？また、エアコンの電源プラグを抜く事のメリット・デメリットをみてみましょう

◆エアコンの待機電力はどの程度？

　エアコンは、リモコン操作を受け付けたり、内部のマイコンを動かしたり、霜取り運転の準備をしたりするために、常に微量の電力を消費しています。しかし、エアコンの待機電力は、メーカーや型番によって異なりますが、一般的には非常に小さいです。
　【最近のエアコン】
　最新の省エネ性能が高い機種では、待機電力は0.1W～1W以下程度と極めて少ないものが多くなっています。

　【古い機種や多機能機種】
　機種によっては、数W程度の待機電力を消費するものもあります（例: 2.4Wや3Wなど）。特に、室外機にヒーターが内蔵されている機種などで、外気温が低いときにヒーターが作動すると、一時的に大きな電力を消費する場合もあります。

　【年間電気代への影響】
　例えば、待機電力が1Wだったとしても、年間を通しての電気代に換算すると数百円程度と、それほど大きな額にはなりません。家庭全体の待機電力（エアコンだけでなくテレビ、給湯器など全て含む）が年間消費電力量の約5%程度を占めるとされています。

◆待機電力を気にして電源プラグは抜くべき？

　長期間（数ヶ月など）使用しないオフシーズンであれば、待機電力の節約と安全性の観点から電源プラグを抜いておくのは有効な対策です。しかし、日常的な節電を目的とした頻繁な抜き差しは、基本的に推奨されません。節電効果が限定的であることに加え、機器の故障リスクや利便性の低下といったデメリットがあるためです。

◆電源プラグを抜くことのメリット

・待機電力の削減
　完全に電力をカットできるため、微量ながら電気代の節約になります。特に古い機種では効果が大きくなる可能性があります。

・火災の防止
　プラグとコンセントの間にたまったホコリが原因で発火するトラッキング現象の予防になります。長期間使用しない場合に有効です。

・落雷時の故障防止
　落雷による過電流がコンセントを通じて機器に流れ込み、故障するのを防げます。

◆電源プラグを抜くことのデメリット

・再起動時の負荷と故障リスク
　長期間コンセントを抜いた後、すぐに電源を入れると故障の原因になることがあります。これは、室外機のコンプレッサー内の潤滑油の温度が低いため、動作時の負担が大きくなるためです。再差し込み後、4時間〜半日ほど通電してから運転を始める必要があるとされています。

・機器の機能リセット
　内部のタイマーや学習機能などがリセットされ、再度設定が必要になることがあります。

・頻繁な抜き差しによる劣化
　プラグやコンセントの抜き差しを繰り返すと、端子部分が摩耗・劣化する可能性があります。

　数ヶ月単位でエアコンを使用しない時期には、安全のため（トラッキング現象の予防）と、わずかな待機電力の節約のためにプラグを抜いておくのがおすすめです。数日〜数週間の外出や、日常の就寝時などにこまめに抜き差ししても、得られる節電効果は小さく、故障リスクや再運転時の手間を考えると非効率的と言えます。日常的な節電には、設定温度の適正化やフィルター掃除などがより効果的です