エアコンの暖房の乾燥の原因と対策

投稿 2024年11月6日　更新 2024年11月6日

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　立冬（11月7日）を迎えると暦のうえでは冬になります。11月7日(木)にかけて北日本を気圧の谷が通過する見込みで、寒気の流れ込みが強まるようで、今週後半は気温が下がるようです。特に111月7日(木)〜9日(土)頃には全国的に気温が平年のこの時期と比べて低くなり、比較的気温の高かったこれまでとの気温差が大きくなります。そうなると、暖房をつけようか迷う所だと思いますが、「1日の平均気温が20℃以下」が暖房をつける分かれ目と言われています。ただ、エアコンの暖房をつけると、乾燥すると感じる人は多いのではないでしょうか。暖房をつけると乾燥する原因を知って、しっかりと対策をしましょう。

　三菱電機の「冬の室内環境に関する調査」（2023年12月16日～18日の期間、600名対象）によると、「冬にエアコン暖房をつけて就寝する際、乾燥が気になる」割合は、85%との事です。それだけ、多くの人がエアコンの暖房をつけると乾燥すると感じているようです。

◆原因

　エアコンの暖房が乾燥を引き起こす主な原因は、相対湿度の低下です。相対湿度とは、空気中に含まれる水蒸気の量を、そのときの気温で飽和状態にさせるのに必要な量に対する割合で表したものです。エアコンの暖房をつけると、空気を暖めることで部屋の温度を上げます。エアコンの暖房で室温が上がると、空気中に含むことのできる水分量が増えるため、絶対的な水分量が変わらなければ、相対的に湿度は下がり、乾燥したと感じます。

◆対策

・加湿器を使用する
　部屋の湿度を適切に保つことができます。室内湿度が40～60％程度が快適とされています。体感温度にも湿度が関係し、多湿のほうが暖かく感じられます。ただし、湿度が高すぎると、温度の低い窓や壁に水滴がついて結露が起きやすくなり、カビが発生しやすくなります。
　加湿器を置く場所は、加湿機から吹き出す空気がエアコンの風に当たる場所に置き、エアコンの風で部屋中に行きわたらせましょう。なお、湿度センサーの誤認を避けるために、加湿する機器本体に直接エアコンの風があたることがないように注意しましょう。

・洗濯物を部屋干しする
　加湿器の用意が難しいようであれば、洗濯物を部屋干しし、洗濯物から蒸発する水分で、部屋の湿度を上げましょう。また、濡らして絞ったタオルを部屋に干すことでも、同様の効果が得られます。

・鍋で水を沸かす
　鍋で水を沸かして蒸気を発生させることで、部屋の湿度を上げることができます。ただし、夜寝る時は、火を使う事になってしまいますので、火事の危険性も高まります。就寝時はこの方法はオススメしませんので注意しましょう。

・観葉植物を置く
　植物は自然に水分を放出するため、部屋の湿度を保つのに役立ちます。

・「快眠/ねむり運転」を設定する
　エアコンの中には、「快眠/ねむり運転」の機能があるモデルがあります。エアコンの「快眠/ねむり運転」は、設定した温度や除湿の強さに自動で切り替わり、自動で眠りやすい環境をつくる機能なので、こういった機能を使うと就寝時の乾燥を和らげる効果があります。

・「風向」は人がいないところに向けて下向きに設定する
　エアコンの風が直接当たる範囲では、より乾燥が強くなるので当たる場所を避けるか、エアコンの風向きを変更することがおすすめです。

・加湿・保湿機能を搭載している製品を利用する
　ダイキンのうるさらシリーズなどでは、屋外の空気中の水分を取り込んで加湿する機能も備わっています。こういった加湿や保湿機能の備わっているエアコンを設置するのも良いでしょう。

これから訪れる冬を前に、快適に過ごすためにも、冬は気温が18～22℃。湿度が55～60％に保つと良いでしょう。特に湿度に関しては、乾燥するとウイルスが活性化する観点からも、50～60％は常にキープしておくように心がけましょう。