エアコンのAPFとは・・・

投稿 2024年5月31日 更新 2024年5月31日

エアコンのカタログを見ると、『APF(通年エネルギー消費効率(Annual Performance Factor の略))』という表示を見た事はありませんか?これは、省エネを図る指標で、自動車でいうところの燃費のようなものになります。
では、具体的にAPFとは何なのかをみてみましょう。

APF(通年エネルギー消費効率)とは

APFとは、JIS C9612に基づき、ある一定の条件(JIS C9612に明記)でエアコンを1年間運転した場合の消費電力1kwあたりの冷房・暖房能力を数値化したものです。
APFが大きいほど省エネ性能が優れていることを示し、エアコンを選ぶ際の尺度としても用いられています。

APFは、従来の『COP(Coefficient of Parformance の略)』に代わる新しい省エネ性能の評価基準として導入されました。COPは外気温の影響を考慮していませんでしたが、APFは実際の使用状況に近い条件で算出されます。

APFの算出方法

APF = 冷房・暖房の8つの評価点における消費電力から年間の総合負荷 ÷ 冷房期間と暖房期間の消費電力量の合計

APFの算出方法は、冷房・暖房の8つの評価点における消費電力から年間の総合負荷を算出し、その総合負荷に応じた消費電力量で除して求められます。

【冷房・暖房の8つの評価点とは】
・定格冷房能力
・定格暖房能力
・低温暖房能力
・中間冷房能力(標準)
・中間暖房能力
・中間冷房能力(中温)[APF(2015)で追加された評価点]
・最小冷房能力(中温)[APF(2015)で追加された評価点]
・最小暖房能力[APF(2015)で追加された評価点]

APFの表示

APFの表示は、メーカーのカタログや製品の統一省エネラベルに記載されています。
省エネ法に基づく表示ではAPF2006が使用されていますが、実際の製品ではAPF2015が適用されています。
エアコン選びの際は、APFの値が大きいほど省エネ性に優れた製品であることを確認する必要があります。

エアコンを選ぶ際は、このAPFにも注目すると、省エネになるかどうか判断しやすくなります。
ただし、前述の通り、APFとは自動車の燃費のような指標です。燃費が20km/lと記載されていても、実際は始動時は低かったりしますが、エアコンも同じで、始動時が一番電力を消費します。あくまで目安として、数値が高いと省エネ性能が高い事を覚えた上で、エアコンを選んでみてはいかがでしょうか?

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