エアコン室外機が雪で埋まった時の対策と事前対策

投稿 2024年12月4日　更新 2024年12月4日

• 対策
• 清掃
• 節約

今週末から寒気が流れ込み、寒くなるそうです。寒気のピークは7日のようで、日本海側で大雪や吹雪の予報も出ています。エアコンの室外機が雪で埋まると様々な影響があります。影響を受けないように事前にできる対策をすると良いでしょう。

◆雪で室外機が埋まった時の影響

・冷暖房効果の低下
　室外機が雪で覆われると、空気の吸い込みや排出が妨げられ、エアコンの効率が低下します。その結果、部屋の温度が適切に調整されなくなります。
・過負荷による故障のリスク
　空気の流れが妨げられると、エアコンが過剰な負荷をかけることになり、故障のリスクが高まります。特にコンプレッサーやファンが損傷することがあります。
・エネルギー消費の増加
　効率が低下するため、エアコンが余計にエネルギーを消費することになり、電気料金が増加します。
・凍結のリスク
　雪が融けて再び凍ると、室外機内部の配管やコンポーネントが凍結し、故障の原因となることがあります。

◆雪で埋まった時の対策

　エアコンの室外機が雪で埋まってしまうと、運転効率が低下したり、最悪の場合故障の原因となることがあります。雪が積もった場合は、以下の対策を講じましょう。

①電源を切る
　まず、安全のため、エアコンの電源を切断してください。
②雪を取り除く
　シャベルなどを使って、室外機周りの雪を20cm程度取り除きます。特に、吹き出し口と吸い込み口の前はしっかりと空けるようにしましょう。
③室外機上の雪も除去
　室外機の上に積もった雪も、落下して吹き出し口や吸い込み口をふさいでしまう可能性があるため、取り除いてください。
　なお、室外機内部の雪には触らないように注意しましょう。室外機内部のフィンによって怪我をする恐れや、フィン自体を傷つけてしまう可能性があります。また、雪を溶かすためにお湯や水をかけるのもやめましょう。室外機の熱交換器に氷を発生させ、フィンの目詰まりの原因になることがあります。
④電源を入れる
　雪を取り除いたら、エアコンの電源を入れ直して、正常に運転するか確認します。

◆事前に雪で埋まらないような対策

　雪が降る前に、以下の対策をしておくことで、室外機が雪に埋まるのを防ぐことができます。

・室外機の設置場所
　できるだけ軒下など、雪が直接かかりにくい場所に室外機を設置しましょう。また、家の北側や西側は季節風の影響を受けやすいので、場所を工夫しましょう。また、寒冷地では、室外機から排出されるドレン水で地面が凍結する可能性があるので、ドレン水が排出される所に人が通る場所の場合は注意しましょう。
・室外機の高さ
　台などを利用して、室外機の高さを上げることで、雪が積もりにくくなります。市販の二段架台などを活用する事で、降雪とドレン水の凍結の影響を受けにくくなります。
・防雪対策
　室外機の周りに防雪フェンスやシェードを設置することで、室外機を雪から守ることができます。、
・定期的な点検
　雪が降る前に、室外機周りに障害物がないか、排水口が詰まっていないかなどを確認しておきましょう。

◆その他の注意点

・大雪が予想される場合
　天気予報などで大雪が予想される場合は、あらかじめ室外機周りを確認し、必要であれば雪かきを行うようにしましょう。
・異常を感じたら
　雪かきを行ってもエアコンが正常に運転しない場合や、異音がする場合は、メーカーや専門業者に相談しましょう。

　室外機が雪で埋まってしまうと、エアコンの寿命を縮めてしまう可能性もあります。日頃から適切な対策を行い、快適な室内環境を保ちましょう。