エアコン暖房の乾燥対策で観葉植物を置く時の注意点は？

投稿 2024年12月9日　更新 2024年12月9日

• 対策
• 温度
• 湿度

　段々と寒くなってきましたが、この先一週間は、西高東低の冬型の気圧配置が続く見込みで、雪や雨が断続的に降り、北日本では大雪や吹雪、積雪の増加に、北陸では雷雨に注意が必要な状況が続くとの事です。
　さて、エアコンの暖房による乾燥対策として観葉植物を置くと良いという事を聞いた事がありますか？また、温かい部屋で観葉植物を枯らさないようにするには、どうしたら良いのでしょうか？

◆観葉植物を置くことのメリット

・加湿効果
　植物は葉から水を蒸散させるため、室内湿度を上げる効果が期待できます。ただし、ある程度効果が期待できますが、万能ではないので、観葉植物だけで加湿を行う事は十分ではないでしょう。
・癒し効果
　緑を見ることでリラックス効果が得られ、心身のリフレッシュに繋がります。
・空気清浄効果
　一部の観葉植物には、空気中の有害物質を吸収する効果があるものもあります。

◆観葉植物を置く際の注意点

・植物の種類
　全ての植物が加湿効果が高いわけではありません。葉の表面積が大きい観葉植物の方が効果的です。
・置き場所
　暖房の風が直接当たらない、明るい場所に置きましょう。乾燥しすぎると葉が傷んだり、害虫が発生する可能性があります。
・お手入れ
　定期的に水やりや葉拭きを行いましょう。乾燥しすぎると根腐れを起こす可能性もあります。
・暖房の設定
　加湿器と併用したり、こまめな換気を行うことで、より効果的に湿度を保つことができます。

◆観葉植物に最適な温度

　観葉植物は本来熱帯や亜熱帯地域の植物なので、寒さが本格化し、乾燥する冬は観葉植物にとって厳しい環境になるそうです。
0℃以下：枯れる
1～9℃：停滞期（休眠状態となり、成長を止めて葉を落とす）
10～15℃：停滞期（休眠状態となり、成長は止まるが、葉はついたまま）
16～25℃：成長期（新芽が出てくるなど、成長する）

◆観葉植物に最適な湿度

50〜60%
・乾燥すると、ハダニ、カイガラムシ等の病害虫が発生
・根から吸った水を葉などの気孔から水蒸気として大気中に放出するスピ－ドが早くなり、根から水分を吸い上げるのが追い付かず葉が乾燥して枯れてしまう

◆観葉植物を上手く利用して育てる

・肥料は成長期（16～25℃）の時（新芽で判断）に与える。
・適切な光量を6～8時間/日、確保する。
・「水やりチェッカー」を使用して鉢中心部の水分量をチェックして適量を与える。なお、根腐れを起こす可能性があるため、水は停滞期（室温1~15℃、植物の成長が止まる期間）には与えすぎない。
・冬の窓際は温度変化が激しく、観葉植物が弱ってしまうため避ける。また、風通しが悪い場所や暗い場所も避ける。

　観葉植物は、暖房による乾燥対策に役立つ可能性がありますが、植物の種類や置き場所、お手入れの方法など、注意すべき点がいくつかあります。全ての観葉植物が乾燥対策に効果があるわけではありませんので、事前に情報を収集し、適切な植物を選びましょう。

　また、上記のように、観葉植物にも最適な湿度があるため、効果的に部屋の湿度を快適に保つためには、加湿器などを併用するのが良いでしょう。