エアコン運転中に室外機が回っていないのは故障でしょうか？

投稿 2025年7月25日　更新 2025年7月25日

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　エアコン運転中に室外機が回っていないのを見て、故障かなと思った事はありませんか？しかし、室外機が回っていないからと言って必ずしも故障とは限りません。エアコンは状況によって室外機のファンが停止することがあり、これは正常な動作であることもあります。

　考えられる原因はいくつかありますので、ご自身の状況と照らし合わせて確認してみてください。

◆故障ではない可能性が高いケース

・設定温度に到達している
　エアコンは設定した温度に達すると、それ以上冷やしすぎたり暖めすぎたりしないように、室外機の運転を一時的に停止することがあります。これを「サーモオフ機能」といいます。しばらくすると室内の温度が変化し、再び設定温度に近づけようと室外機が動き出すはずです。

・送風運転になっている
　リモコンの設定が「冷房」や「暖房」ではなく「送風」になっている場合、室外機は動きません。送風は室内の空気を循環させる機能なので、熱交換は行われないためです。

・霜取り運転を行っている（暖房運転時）
　冬場の寒い時期に暖房運転をしていると、室外機の熱交換器に霜が付くことがあります。霜が付くと暖房能力が低下するため、エアコンは一時的に暖房を止め、室外機の霜を溶かす「霜取り運転」を行います。この間は室外機が停止したり、室内機から風が出なくなったりしますが、通常5〜15分程度で終わり、その後また暖房運転が再開されます。

・エアコンを起動してすぐ、または電源を入れ直したばかり
　エアコンは電源を入れてすぐに室外機が動き出すとは限りません。機種によっては、内部の保護機能や自己診断のために数分間待機してから運転を開始するものもあります。また、一度電源を抜いて差し直した際も、すぐに動き出さないことがあります。

◆故障の可能性があるケースと確認ポイント

　上記に当てはまらない場合や、明らかに部屋が冷えない・暖まらない場合は、故障の可能性があります。以下の点を確認してみてください。

・リモコンにエラーコードが表示されていないか
　リモコンやエアコン本体の表示部に、数字や記号のエラーコードが表示されている場合は、何らかの異常を示しています。取扱説明書でそのコードの意味を確認してみましょう。

・室外機の周りに障害物がないか
　室外機の吸い込み口や吹き出し口の周りに、物（植木鉢、ダンボール、雪など）が置かれていると、空気の流れが妨げられ、熱がうまく排出できずに安全装置が働いて停止することがあります。周りの物を移動させて、風通しを良くしてみてください。

・ブレーカーが落ちていないか、コンセントが抜けていないか
　単純な原因ですが、エアコンのブレーカーが落ちていたり、電源プラグがコンセントから抜けていたりする可能性もあります。確認して、必要であれば入れ直したり差し直したりしてみましょう。ただし、差し直す際は5分ほど間を空けてから運転を開始してください。

・冷媒ガスが漏れている
　冷媒ガスが不足すると、熱交換が正常に行われず、室外機が動かなくなることがあります。この場合、冷房・暖房の効きが悪くなります。

・内部部品の故障
　制御基板、ファンモーター、コンプレッサー、パワートランジスタといった室外機内部の重要な部品が故障している可能性もあります。これらの修理や交換は専門知識が必要なため、ご自身で対処するのは難しいです。

◆主要各メーカーより

・三菱電機（MITSUBISHI）
運転の途中に室外機が動かなくなりました。故障ですか？

・日立（HITACHI）
エアコンの運転中に室外機が止まってしまいます。