二重窓にする事によって、エアコンの効果は通常と比べてどのくらい違う？

投稿 2025年9月1日　更新 2025年9月1日

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　寒冷地では、窓が二重になっている場合が多いですが、二重窓にする事によって、エアコンの効果は通常と比べてどのくらい違うのでしょうか？具体的な数値は住宅の状況や窓の種類によって異なりますが、以下の報告があります。

・消費電力量の削減
　ある実測データでは、二重窓を設置することでエアコンの消費電力量が約16%減少したと報告されています。また、ある実験では、寒冷地仕様のエアコンを使って室温4℃から18℃まで上げるのに約2〜3時間かかりましたが、断熱内窓があることで外気の影響を大幅に遮断できたとの事です。

・温度差の改善
　二重窓は、既存の窓と新しく設置する窓の間に空気の層を作ります。この空気層が、外からの冷気や熱が室内へ伝わるのを防ぐ断熱材の役割を果たします。一般的に、住宅の熱の出入りは「窓」からが最も大きいとされています。特に冬場は熱の約50%、夏場は熱の約68%が窓から出入りするため、窓の断熱対策は非常に効果的です。
　室内と窓際の温度差が小さくなり、冬場は平均で約3℃、夏場は約10℃も涼しくなったという実験結果もあります。

◆二重窓のオススメポイント
・圧倒的な断熱・省エネ効果
　二重窓はエアコンの効率を大きく高めます。その結果、冷暖房費の節約につながり、年間の電気代を大幅に抑えることが期待できます。

・結露の防止
　冬場、室内の暖かい空気が冷たい窓ガラスに触れることで発生する結露は、カビやダニの原因になります。二重窓は窓の表面温度を上げ、室内と外の温度差を小さくすることで、結露の発生を大幅に抑える効果があります。

・優れた防音効果
　二重窓は窓と窓の間に空気層ができるため、高い防音効果を発揮します。外の騒音（車の音、電車、話し声など）が気になる方や、楽器の練習など室内の音が外に漏れるのを防ぎたい方にもおすすめです。

・防犯性の向上
　窓が二重になることで、侵入に時間がかかり、空き巣などの犯罪抑止にもつながります。

・快適性
　冷えやすい窓際でも暖かく、足元の冷えも軽減されます。

　ただし、デメリットもあります。窓の開閉が二重になるため、換気や出入りの手間が増えたり、窓が2枚になるため、掃除の手間も増えます。また、一番のデメリットは、窓の数や大きさによって費用は異なりますが、初期費用がかかるため、設置には要検討です。