住居での熱中症が多く発生しています

投稿 2024年6月28日 更新 2024年6月27日

まだ、梅雨入りしたばかりで、暑いなと感じても、エアコンを使うのは、まだまだ先と考えている方は多いのではないでしょうか?
消防庁で、『夏期における熱中症による救急搬送人員の調査』を発表しているのはご存知でしょうか?それを見ると、熱中症は外で起きると思われている方も多いと思いますが、実は住居での熱中症が多い結果になっています。

参考サイト:消防庁 熱中症情報

6月17日~6月23日までの全国の熱中症による救急搬送人員は、1,484人でした。

発生場所別(構成比)

住居:590人(39.8%)
道路:263人(17.7%)
公衆(屋外):170人(11.5%)
仕事場①:131人(8.8%)
公衆(屋内):125人(8.4%)
教育機関:101人(6.8%)
仕事場②:44人(3.0%)
その他:60人(4.0%)

年齢区分別(構成比)

高齢者(65歳以上):891人(60%)
成人(18~65歳):412人(27.8%)
少年:159人(10.7%)
乳幼児:22人(1.5%)

これらから分かるように、65歳以上の高齢者が一番多く、住居にて熱中症になっている事が多いのです。
高齢者が熱中症になりやすいのには、皮膚の温度センサーが鈍くなり、暑さやのどの渇きを感じにくくなったり、老化によって脳が指令を出しても皮膚血流量や発汗が思うように増加させられなかったり、体内の水分量が少なくなったりなど、多くの理由があります。
また、高齢者は夏でもエアコンをつけない、またはつけても時間が短く、温度も高めに設定する傾向があるため、部屋の温度や湿度が高くなり、熱中症のリスクを高めていると想定されます。

気象庁の3ヶ月予想では、今年も昨年と同等もしくはそれ以上の気温となる事が発表されています。高齢者と同居されている方は積極的にエアコンを活用するように勧めましょう。また、同居されていない場合でも、日頃から連絡を取って、エアコンをつける習慣を身につけるように促しましょう。

もし、エアコンをつける事で、電気代を心配されているご高齢の方の場合で、10年以上買い替えていない場合は、これを機会に買い替えを提案してみてはいかがでしょうか?省エネ性能が高くなっているモデルもたくさん出ています。
熱中症にならないように、エアコンの活用とこまめな水分補給をしましょう。

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