和ふとんは羽毛ふとんに比べてエアコンのフィルターが汚れやすい？

投稿 2025年8月26日　更新 2025年8月26日

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　和ふとんを使用している場合、エアコンのフィルターの汚れ（ほこり）が、羽毛ふとんなどと比べて汚れやすい気がするという方はいらっしゃいませんか？明確な科学的データはありませんが、エアコンのフィルターが汚れやすくなる可能性はあります。以下にその理由と対策を詳しくご説明します。

エアコンのフィルターが汚れやすくなる可能性の理由

・天然素材（綿わた）の性質
　和ふとんに使われることが多い綿わたは、繊維が短く、布団の上げ下ろしや使用によって繊維が切れて、ホコリとなって舞い上がりやすい性質があります。また、吸湿性が高い反面、湿気を吸った状態で放置されると、カビやダニが発生しやすくなり、それらがホコリの原因となることもあります。特に古くなった和ふとんや打ち直しをしていないものは、繊維が劣化して細かくなり、空気中に飛びやすくなります。

・構造的な問題
　羽毛ふとんやポリエステルなどの化学繊維のふとんは、ホコリが出にくいように高密度の生地で側生地が作られていることが多いです。一方、和ふとんは比較的通気性の良い生地が使われていることが多く、中綿の繊維が外部に出やすい傾向があります。
　また、和ふとんは吸湿性が高く、室内の湿気を吸収しやすいです。湿気を含んだ繊維はほこりを吸着しやすく、それが空気中に舞ってエアコンのフィルターに付着します。

・布団の上げ下ろし
　和室で和ふとんを使用する場合、毎日布団をたたんで押し入れにしまうことが一般的です。この上げ下ろしの際に、布団からホコリが大量に舞い上がることが考えられます。

　これらの要因から、和ふとんは羽毛ふとんなどに比べてホコリを発生させやすく、それがエアコンのフィルターに付着しやすくなる可能性が考えられます。

◆和ふとん使用時のエアコンフィルターの汚れ対策

・こまめな換気と掃除
　部屋の空気を入れ替えることで、ホコリがこもるのを防ぎます。布団を上げ下ろしする際は、ホコリが舞い上がるので、ゆっくりと丁寧に行い、その後は換気や空気清浄機を稼働させると良いでしょう。繊維やほこりの飛散を抑え、エアコンへの負担も軽減でき、床や畳のホコリをこまめに掃除機で吸い取ることも重要です。

・布団のホコリ対策
　布団を毎日敷きっぱなしにせず、日中は畳んでおくことで、ホコリの舞い上がりを抑えます。布団の天日干しや、布団乾燥機を定期的に使用し、湿気を取り除き、ダニの繁殖を防ぎます。ただし、天日干しの際は、強く叩くとホコリが舞い上がる原因になるので注意が必要です。布団用のノズルを使って、布団表面のホコリをこまめに掃除機で吸い取るのも有効です。ホコリが出にくい高密度のカバーやシーツを使用するのも良い方法です。

・エアコンフィルターの掃除頻度を増やす
　一般的に、エアコンフィルターは2週間に1回程度の掃除が推奨されていますが、ホコリが多い環境では、それよりも頻繁に掃除することが有効です。掃除機でホコリを吸い取ったり、汚れがひどい場合は中性洗剤で水洗いをするなどの手入れをこまめに行いましょう。フィルターの前面に「ホコリとりフィルター」を貼ることも、手軽な対策として効果的です。このフィルターを定期的に交換するだけで、エアコン内部へのホコリの侵入をかなり防ぐことができます。

・打ち直しや買い替えの検討
　和ふとんは3〜5年に1回の打ち直しが理想的です。打ち直しをすることで繊維の劣化を防ぎ、ほこりの発生も抑えられます。