寒いからと言って、24時間換気を消してませんか?

投稿 2024年3月21日 更新 2024年3月21日

まだまだ寒い日が続いておりますが、寒いとどうしても換気を忘れてしまいがち。24時間換気システムのスイッチを切ってしまう人もいるかもしれませんが、切ると他に様々なデメリットがあるのをご存知ですか?

換気を止めてしまうと室内に空気や湿気が滞留するため、結露やカビの発生につながる可能性があり、室内の空気環境も悪くなるため、常に24時間換気は稼働しておくことをおすすめします。また、火事などの緊急事態で換気によって延焼、事態の悪化が危ぶまれる場合や換気口の清掃以外では止めてはいけないとされています。

そもそも、この24時間換気は2003年の改正建築基準法により、シックハウス対策として義務付けられたものです。24時間換気は空気の対流を計画的に管理し、1時間で建物全体の空気を約半分を入れ替えるよう定められています。

なお、24時間換気には給気と排気の両方を機械の力で行う第一種換気、機械の力で給気して自然に排気を行う第二種換気、自然の力で給気して機械の力で排気する第三種換気の3つの種類があります。なお、一番計画的に換気できる方法は第一種換気です。その中でも、全熱交換型第一種換気は、外気と内気を一点に集中させ熱を交換してから給気・排気を行うシステムなので、24時間換気をつけていても、寒いと感じる事を軽減してくれます。

24時間換気をつけっぱなしにしても、寒さを軽減する対策

①カバー付きの給気口や開き具合を調整する
 室内側にカバーがついているタイプがあります。カバーがあることで、取り入れられた外気が分散されるため、寒さを感じにくくなります。
 また、給気口の開き具合を調整できるタイプもあります。寒さを感じる時は、給気口を少し閉じて冷たい空気が入りすぎないように調整しましょう。ただし、長時間閉じていると換気の効率が下がってしまいますので注意が必要です。

②換気扇の強弱を設定できるものを採用する
 弱にして排気量を少なくすれば、給気量も少なくなるのて、冷たい外気を取り込む量が少なくなり、暖房の効率を上げることが期待できます。しかし、これも長時間閉じていると換気の効率が下がってしまいますので注意が必要です。

換気をするメリット

①カビや結露が出にくい
②給気される空気の質をコントロールできる
③第三種換気なら騒音やホコリの舞い散りも気にならない

以上のように、少し寒いと感じても換気はとても大事である事がおわかりいただけたと思いますし、計画的に換気を行い、寒さがひどい場合には、強弱設定出来る換気システムであればこまめに調整しつつ、快適な生活を送って下さい。なお、換気は暖房をつけたまま行って下さい。暖房を切ってしまうと、室温が大きく下がり、暖房効率が悪くなるので、ご注意ください。

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