必見！エアコン「お掃除機能付き」を選ぶ際の注意点と本当のメリット・デメリット

投稿 2025年10月21日　更新 2025年10月21日

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　近年のルームエアコン選びの大きなポイントとなるのが「お掃除機能」の有無です。名前だけ聞くと「もう掃除は不要！」と思いがちですが、実はこの機能には知っておくべき注意点や落とし穴があります。
　本当にあなたの家庭に「お掃除機能付き」モデルが必要かどうか、メリット・デメリットを踏まえて徹底解説します。

◆お掃除機能付きエアコンとは？その仕組みを理解する

　まず、「お掃除機能」とは、エアコン内部のホコリが溜まりやすいフィルターを、自動でブラッシングし、掻き集めたホコリをダストボックスに収納する機能です。この機能は、エアコンの心臓部である熱交換器（アルミフィン）を直接洗浄するものではありません。

　お掃除機能付きエアコンを選ぶ際に、最も誤解されやすい、そして最も重要な注意点が以下の2点です。

１．内部の「カビ」や「油汚れ」は除去できない
　お掃除機能が自動でクリーニングするのはフィルターのホコリだけです。運転時に発生する結露や、キッチンからの油煙、部屋の湿度によって、フィルター奥にある熱交換器や送風ファンにはカビやしつこい汚れが付着します。これらの湿った汚れは自動では除去できません。
　よって、クリーニング業者にお願いしての内部洗浄（クリーニング）は、必要になります。

２．クリーニング費用が高額になる傾向がある
　カビや油汚れを落とすための専門業者による「徹底的な内部クリーニング」を依頼する場合、お掃除機能が付いていない一般的なエアコンに比べ、費用が5,000円〜10,000円程度高くなることが一般的です。これは、複雑な機構のために分解・再組み立てに手間と時間がかかるためです。
　ランニングコストとして「専門業者への依頼費用」が高くなることを考慮に入れましょう。

◆お掃除機能付きエアコンを選ぶメリット

・フィルター掃除の手間が激減し、電気代を節約
　これが最大のメリットです。フィルターがホコリで目詰まりすると、冷暖房効率が低下し、無駄な電気代がかかります。自動お掃除機能があれば、面倒なフィルター掃除を数週間～数ヶ月に一度行う手間がなくなり、常にフィルターを清潔に保てるため、高い省エネ効果を維持できます。ただし、ダストボックスに溜まった埃などは、手動で捨てる必要がありますので、注意が必要です。

・性能低下を防ぎ、長持ちさせる
　フィルターの目詰まりは機器への負担を増やし、故障の原因にもなりかねません。日常的にホコリを取り除くことで、エアコンが本来の性能を維持し、結果的に機器の寿命を延ばすことに繋がります。

・室内機のデザイン性が高い
　多くの場合、お掃除機能付きモデルは、そのメーカーのフラッグシップ（最上位）モデルに含まれます。そのため、単に機能が優れているだけでなく、センサー技術やAI機能、そしてスタイリッシュなデザインも兼ね備えていることが多いです。

◆購入前に把握しておくべき点（お掃除機能付きエアコンを選ぶデメリット）

　重複する部分もありますが、デメリットとして認識しておきましょう。

・本体価格が高くなる
　当然ながら、シンプルなモデルと比較して本体価格が高くなります。頻繁にフィルター掃除ができる環境にある場合や、エアコンの使用頻度が低い場合は、費用対効果が低いと感じる可能性があります。

・設置スペースの確認が必要
　お掃除機能ユニットやダストボックスが内蔵されている分、本体の奥行きや高さが増します。特に天井や壁までのスペースがタイトな場所に設置する場合、機種によっては取り付けられないことがあります。事前に設置場所の寸法をしっかり測り、設置業者に確認しましょう。

・「ダストボックスのゴミ捨て」は手動で必要
　ホコリは自動で集められますが、そのホコリが溜まったダストボックスのゴミ捨ては、手動で行う必要があります。機種によっては半年に一度程度で済みますが、完全に「メンテナンスフリー」ではないことを理解しておきましょう。

　お掃除機能付きエアコンは、「日常的なフィルター掃除の手間と電気代の無駄を省きたい人」には非常に有効な選択肢です。エアコンのフィルターのお掃除は2週間に1回程度と言われていますので、その手間や時間が無い方には、選択肢の一つになる事でしょう。
　ただし、ダストボックスに溜まった埃は手動で捨てないといけない事や、「カビ取りまで自動でできるわけではない」など、完全に全てが自動で行われるわけでは無いことを念頭に、「クリーニング専門業者による洗浄費用が高くなる」ことも理解した上で選ぶことが、後悔しないための賢いポイントです。