最近のエアコンは、昔と比べて奥行き幅が広くなってきた？

投稿 2025年9月19日　更新 2025年9月19日

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　最近のエアコンの中には、昔に比べると奥行きが広いタイプが多くなったと思いませんか？かなりのスペースを取り、部屋に取り付けた時にはかなりの圧迫感があります。しかし、これにはきちんと理由があり、主に省エネ性能の向上と多機能化によるものなのです。

◆奥行き幅が大きくなった理由

・熱交換器の大型化
　エアコンの省エネ性能を向上させるためには、熱交換の効率を高める必要があります。熱交換器を大きくすることで、冷媒と空気の熱交換がより効率的に行われ、少ない電力で冷暖房ができるようになります。この熱交換器の大型化に伴い、エアコン本体の奥行きも自然と大きくなっています。

・付加機能の搭載
　近年、エアコンには様々な便利機能が搭載されています。例えば、フィルターの自動お掃除機能や、加湿・換気機能、AIによる運転制御機能などです。これらの機能を内蔵するための部品や機構が、奥行きを大きくする要因となっています。

◆奥行きのあるエアコンのメリットとデメリット

【メリット】
・高い省エネ性能
　熱交換器の大型化により、消費電力を抑えながら効率的に冷暖房ができます。電気代の節約につながります。
・高性能・多機能
　自動お掃除機能や加湿・換気機能など、快適な生活をサポートする様々な機能が充実しています。

【デメリット】
・圧迫感
　壁に取り付けた際に、部屋のスペースをより多く占め、圧迫感を感じることがあります。
・設置場所の制約
　カーテンレールの上や梁の下など、設置スペースに十分な奥行きがない場合、取り付けが難しくなることがあります。

◆設置に関する注意点

・十分な設置スペースの確保
　メーカーや機種によって異なりますが、エアコンの設置には、メンテナンスや空気の流れを確保するために、本体の上部や左右に一定のスペース（目安として5～10cm程度）が必要です。カタログや取扱説明書に記載されている「据付寸法」を必ず確認し、設置場所に十分な余裕があるかを確認しましょう。

・カーテンレールや梁などの障害物
　エアコンを設置する壁にカーテンレールや梁などの障害物がある場合、本体がぶつかってしまう可能性があります。特にカーテンレールの上に設置する場合は、本体の奥行きだけでなく、吹き出し口のフラップが可動する範囲も考慮する必要があります。

・壁の強度
　大型で奥行きのあるエアコンは、従来の製品よりも重い場合があります。石膏ボードの壁など、下地補強がない壁に設置すると、落下する危険があるため、壁の強度が十分か、必要に応じて下地補強を行う必要があります。

・配管の確認
　室内機と室外機をつなぐ配管は、機種ごとに長さや高低差に規定があります。既存の配管が短い場合や、壁の中に埋設されている「隠蔽配管」の場合、新しいエアコンの取り付けができない、または別途追加工事が必要になることがあります。