業務用エアコンの配管も老朽化します

投稿 2024年4月8日 更新 2024年4月8日

業務用エアコンを長く使っていて、何回かエアコン本体を買い替えたけど、配管はずっとそのまま使っている方は多いのではないでしょうか?業務用エアコンの配管も長く使っていると老朽化し、エアコンの効きが悪くなったり、最悪本体も故障してしまう恐れがあるので注意が必要です。

業務用エアコンの配管は、銅管、保温材などで構成されており、使用年数や環境によって劣化していきます。

①酸化・腐食

銅管(配管内部の金属部分)は酸素や湿気と接触しているため、酸化や腐食が進行し、緑青が発生したり、穴が開いたりします。腐食が進行すると、配管の強度が低下し、冷媒ガスが漏れてエアコンの効きが悪くなる可能性があります。
長くつかっている事で、保温材がボロボロになったり、粉状になったりして、銅管から剥がれてしまうと、断熱性能が低下し、結露が発生しやすくなります。

②振動や振動

エアコンの運転中に発生する振動や振動によって、配管に負荷がかかります。その負荷は微々たるものですが、長期間使用していると、その負荷が蓄積され、配管の接合部を緩んだりして漏水の原因となる場合があります。

③温度変化

温度変化によって配管が収縮・膨張する事で配管にかかるストレスが蓄積される事により老朽化します。

老朽化によるリスク

①冷暖房効率の低下

冷媒ガスの漏れや詰まりにより冷暖房効率が低下する恐れがあります。合わせて、電気代が上がり、ランニングコストが増加する恐れもあります。

②故障

配管の腐食で冷媒ガスが漏れると、エアコン本体が故障する恐れがあります。

なお、業務用エアコンの配管(冷媒配管)の耐用年数は一般的には最長で30年位と言われています。もちろん、使用状況や環境によって変化するので、あくまで目安になります。業務用エアコン本体の耐用年数が10年~15年位ですので、1回買い替えて、2回目買い替える時は、配管も買い替えの検討をすると良いかもしれません。

また、目に見える部分で配管が保湿剤が剥がれ錆びているのが見受けられるようであれば、一度専門業者に見てもらうと良いでしょう。配管が老朽化した状態で使い続けると本体も故障してしまうので配管にも注意するようにしましょう。

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