設定温度を変えていないのに、寒く感じる時や暑く感じる時があるのはなぜ？

投稿 2025年7月23日　更新 2025年7月23日

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　エアコンの設定温度を変えていないのに、時間や日によって寒く感じたり、暑く感じたりする事はありませんか？エアコン自体の故障の可能性もありますが、エアコンは正常でも、他の要因によって体感温度が変わる事があります。

◆体感温度に影響を与える要因

・室内外の気温差や湿度
　外気温が高い日は室内との温度差が小さく、涼しさを感じにくくなります。また、湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体から熱が逃げにくくなるため、同じ温度でも蒸し暑く感じます。除湿機能を活用したり、除湿器を併用することで快適性が向上します。エアコンは温度だけでなく、除湿・加湿の機能によっても体感が変わります。

・日照・日射の影響
　朝や昼に日差しが強く窓から入る場合、部屋が暖まりやすいため、室温が同じでも、壁や窓、床などの表面温度が低い（または高い）と、そこからの熱の出入りによって体感温度が変わります。曇りの日や夜には外からの熱が少なく、設定温度でも寒く感じることがあります。

・気流の向きと強さ
　風が直接当たる場所では寒く感じやすく、逆に風があまり届かない場所では暑く感じることもあります。風が体に当たると、汗が気化して体から熱が奪われるため、涼しく感じられます。冷房時は風向きを上向きに設定すると、冷たい空気が天井から降りてきて効率的に部屋全体を冷やせ、体感温度のムラが減ります。よって、エアコンのルーバー（風向き調整）を見直してみると改善する場合があります。

・体調や服装の影響
　疲れていたり睡眠不足のときは寒暖に敏感になることがあります。薄着だったり、逆に厚着すぎて暑く感じる場合もあるので、服装も大事です。体を動かせば体温が上がるため暑く感じますし、静かにしていれば寒く感じることがあります。また、性別、年齢、筋肉量、代謝、体脂肪率など、個人によって体感温度は異なります。赤ちゃんや高齢者は体温調節機能が未熟なため、特に敏感に感じやすい傾向があります。

・部屋の環境
　特に夏場、日当たりの良い部屋では、日差しによる蓄熱で体感温度が上昇します。遮光カーテンやすだれなどで日差しを遮ることで、体感温度の上昇を抑えられます。また、住宅の断熱性能が低いと、外気の影響を受けやすく、冷暖房効率が低下します。窓やドアからの隙間風、壁や床からの熱の出入りが大きいと、設定温度にしても快適に感じにくい場合があります。
　また、家具が空気の流れを妨げると、部屋の中に温度ムラが生じやすくなりますし、エアコン本体が壁に近すぎたり、天井に近すぎたりすると、室温と感じる温度にギャップが生じやすいことがあります。

◆不具合か確認するポイント

・実際の室温を温度計などで測って、設定とズレがないかチェックしましょう。
・フィルターの清掃や、風量設定・運転モードを確認しましょう。
・長年使っている場合は、センサーや冷媒の点検が必要な場合もあります。

　体感にムラがあると不快ですし、気になるものです。もし「設定通り動いてるはずなのに違和感が強い…」という日が続くようなら、エアコンの専門業者やメーカーの点検を依頼するのが良いでしょう。