賃貸住宅の場合のエアコン故障したかもしれない時はどうすれば良い？

投稿 2025年9月11日　更新 2025年9月12日

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　賃貸住宅にお住まいの場合、エアコンが故障した際の対応は慎重に行う必要があります。勝手に業者を呼んで修理や交換を行うと、後々トラブルになる可能性もあるため注意しましょう。

◆賃貸のエアコンが故障した場合の原則

　賃貸物件のエアコンの状況によって、対応が変わります。

・物件の「設備」である場合
　入居当初から備え付けられていたエアコンは、原則として大家さんや管理会社の所有物です。この場合、経年劣化による故障であれば、修理費用や交換費用は貸主（大家さん）が負担するのが一般的ですが、賃貸契約書を確認してみましょう。

・前の入居者の「残置物」である場合
　契約書に「残置物」として記載されている場合、前の入居者が置いていったものを、入居者が自己責任で使用することを認められているケースが多いです。この場合、故障した際の修理や交換の費用は、入居者自身が負担することになります。

・自分で後から設置した場合
　入居後に自分で購入し、設置したエアコンは、入居者の所有物です。当然ながら、故障した際の費用はすべて入居者が負担します。

◆自分で勝手に修理や交換をしてはいけない理由

・費用が自己負担になる可能性
　貸主の承諾を得ずに修理を依頼した場合、本来貸主負担となるはずの費用を、すべて自己負担させられる可能性があります。
・トラブルの原因
　大家さんや管理会社は、修理業者や交換機種について、特定の業者や製品を指定している場合があります。勝手に別の業者に依頼すると、今後の関係が悪化するだけでなく、退去時の原状回復で問題になることもあります。
・契約違反
　賃貸借契約書には、「設備等の修理や交換は貸主の承諾なく行ってはならない」といった旨の記載がある場合がありますので、必ず賃貸契約書を確認しましょう。

◆故障時の正しい対応手順

・賃貸借契約書を確認する
　まずは、契約書にエアコンの扱い（設備なのか、残置物なのかなど）や、故障時の連絡先、費用負担についての記載がないか確認します。
　※残置物の場合でも、貸主に相談することで何らかの対応をしてもらえる可能性はゼロではありません。

・賃貸業者（管理会社）または大家さんに連絡する
　契約書に記載されている連絡先に、エアコンの不調を報告します。この際、以下の情報を伝えるとスムーズです。
　物件名、部屋番号、氏名、エアコンのメーカー、型番、設置年（わかれば）、故障の状況（電源が入らない、冷えない、異音がするなど、できるだけ具体的に）、いつから症状が出ているか　など。
　連絡を受けた管理会社や大家さんが、修理業者を手配してくれます。指定の業者から連絡が来るまで待ちましょう。

　賃貸住宅の既設のエアコンは、基本的に借り物です。借り物を勝手に手を加える事は後々問題になる場合があります。故障したからといって自己判断で業者を呼んでしまうと、修理費用を全額負担しないといけませんし、勝手に既設のものを新しく買い替えたりすると、賃貸業者や大家さんとの信頼関係を損ねてしまう可能性があります。まずは必ず、賃貸契約書を見直すとともに、賃貸業者（管理会社）または大家さんに連絡して指示を仰ぎましょう。