高齢者がエアコンのリモコン操作を間違うって本当？

投稿 2025年8月8日　更新 2025年8月8日

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　高齢者が家で熱中症になって亡くなられるケースが多いようですが、エアコンは設置されている事も多いようです。ただ、高齢者の場合、エアコンの使い方が分からない・間違えてしまうという事があるらしいのですが、本当でしょうか？また、その場合の対策はあるのでしょうか？見ていきましょう。

◆高齢者がエアコン操作で間違えやすい理由

・ボタンの意味が分かりづらい
　「冷房」「暖房」「除湿」などのモード切替が直感的でない場合、誤操作につながります。

・リモコンの文字が小さい・見づらい
　リモコンのボタンの文字が小さい場合、視力の低下により見づらかったり、ボタンの配置が分かりにくかったりすると、冷房と暖房のボタンを押し間違えてしまうことがあります。特に、暖房ボタンと冷房ボタンが近い場所にある場合や、色分けがされていない場合は、押し間違いのリスクが高まります。

・温度設定の間違い
　設定温度を上げたいのに下げてしまったり、逆に下げたいのに上げてしまったりするケースです。デジタル表示の数字が小さかったり、見えにくかったりすると、意図しない温度に設定してしまうことがあります。

・操作手順が複雑
　モード変更、温度設定、風量調整など、複数の操作が必要なため混乱しやすいです。冷房・暖房だけでなく、除湿や自動運転など、様々な運転モードがありますが、それぞれの違いが分からず、適切ではないモードで運転してしまうことがあります。また、就寝前に切タイマーを設定したいのに、入タイマーを設定してしまったり、タイマーの設定方法自体が複雑で分からなかったりすることもあります。

・冷暖房の感覚が若い人と異なる
　高齢者は暑さ・寒さの感覚が鈍くなることがあり、適切な温度設定が難しくなることもあります。

◆外気温30℃、設定温度28℃の場合に暖房モードの動作

　このような状況では、暖房は基本的に動作しません。
　暖房モードは、設定温度より室温が低いときに作動します。
　外気温が30℃で、設定温度が28℃の場合、室温も30℃前後と考えられるため、エアコンは「暖める必要がない」と判断します。その結果、コンプレッサーは停止し、送風のみになるか、まったく動作しないことがあります。
　つまり、冷房をつけたいのに誤って暖房を選んでしまうと、暑い部屋の中でエアコンが何もしてくれない状態になる可能性があります。

◆対策・工夫

・操作が簡単なリモコンやエアコンを選ぶ
　「冷房」「暖房」などのモードが色分けされているものや、音声操作対応の機種が便利です。

・家族が定期的に設定を確認する
　高齢者の住まいでは、家族がエアコンの設定をチェックする習慣をつけると安心です。

・温度センサー付きの見守り機器を導入する
　室温が危険なレベルになると通知してくれる機器もあります。