エアコンの使用で花粉が部屋に入ってくることはほとんどないが花粉症の症状を悪化させる可能性はある

投稿 2025年3月6日　更新 2025年3月5日

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　季節は3月になり、暖かくなってきたと思ったら、また寒くなったりして、体調を崩しがちな季節です。もうすぐ春となり、暖かい日には花粉もちらほら飛ぶようになってきています。そこで気になるのは、花粉とエアコンの関係です。

◆エアコンの使用で花粉が部屋に入ってくることはほとんどない

　エアコンの仕組みは、部屋の空気を循環させて温度を上げたり下げたりしているだけなので、外の空気を取り入れてはいません。よって、外からエアコンを通して部屋の中に入る事はないので、安心してください。
　なお、一部の換気機能付きエアコンには室外からの空気を取り込んで、室内に放出する機能があります。この場合に限り、室外から花粉が入り込んでしまう恐れもありますが、こういった機能を持ったエアコンは数少ないので、気になる方はチェックしましょう。

◆エアコンの使用で花粉症の症状を悪化させる可能性があります。

・エアコン内部に溜まった花粉の飛散
　エアコンは前述の通り、室内の空気を循環させて温度を上げ下げします。エアコンを通して花粉が部屋に入り込む事は無いですが、外出していて、花粉が洋服や体に着いた状態で帰宅した場合、部屋に花粉が入り込んでしまいます。また、換気した時や、洗濯物や布団を外に干した時に花粉が付着して室内に持ち込まれたり、住宅の僅かな隙間から入ったりする場合もあります。
　この場合、空気中の花粉を吸い込み、エアコンの内部に溜め込みます。フィルターの掃除を怠ると、溜まった花粉がエアコンの風に乗って室内に放出され、症状を悪化させる可能性があります。

・室内の空気の乾燥
　エアコンの冷房や暖房は、室内の空気を乾燥させます。乾燥した空気は、鼻や喉の粘膜を刺激し、花粉症の症状を悪化させる可能性があります。

・エアコンの風による花粉の巻き上げ
　室内に侵入した花粉は、床や家具に付着します。エアコンの風が直接当たることで、それらの花粉が巻き上げられ、空気中に舞い上がり、症状を悪化させる可能性があります。

◆花粉症の方におすすめのエアコン

・空気清浄機能付き
　花粉だけでなく、ハウスダストやウイルスなども除去できる、空気清浄機能を搭載したエアコンがおすすめです。空気清浄機能には、フィルター式、イオン式、電気集じん式などがあります。最近では、AIが花粉やPM2.5の飛散を予測して、自動で空気清浄運転を行うエアコンも販売されています。また、エアコンとは別に、空気清浄機を併用すると良いでしょう。

・加湿機能
　室内の湿度を適切に保つことができる、加湿機能を搭載したエアコンがおすすめです。加湿方式には、気化式、スチーム式、ハイブリッド式などがあります。湿度センサーが搭載されているエアコンは、自動で湿度を調整してくれるので便利です。

・清掃
　エアコン内部の清潔さを保つことができる、自動お掃除機能や内部クリーン機能を搭載したエアコンがあります。これらの機能により、カビや花粉の繁殖を抑え、清潔な空気を保つことができます。フィルター自動お掃除機能があれば、フィルター掃除の手間を軽減できます。
　また、フィルターに花粉が付着した状態でエアコンを稼働し続けると、部屋の空気に花粉が混じり、花粉症の症状を引き起こす原因となるため、フィルターは定期的にお手入れしましょう。

なお、花粉やPM2.5などの微粒子を捕集できるエアコンに貼り付ける花粉対策フィルターがありますが、エアコンに負荷がかかり、電気代が余計にかかったり、エアコン自体の寿命を縮める恐れもあるため、エアコンの事を考えるとあまりオススメしませんので、ご注意ください。