エアコンの風が目に直接当たる事で、まぶたに「できもの」ができる？

投稿 2025年8月1日　更新 2025年8月1日

• 対策
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• 湿度

　夏場になると、まぶたに「できもの」が出来る事があるという方、もしかしたら、その原因は、「マイボーム腺の詰まり（マイボーム腺炎や霰粒腫〈さんりゅうしゅ〉）」が原因かもしれません。
　特にエアコンの風による「目元の乾燥」は、その詰まりを悪化させる要因になります。

◆マイボーム腺とは？

まぶたのふち（上下まぶた）にある小さな分泌腺。
涙の蒸発を防ぐ油（脂質）を分泌して、目の表面を潤す役割。
この油分がなければ、涙がすぐに蒸発して ドライアイになりやすい。

◆マイボーム腺が詰まる原因

・乾燥（特にエアコン風が目に直接当たる）
・油の分泌低下（加齢、体調、栄養不足）
・まぶたを清潔に保っていない（皮脂・メイクの残り）
・睡眠不足やストレス
・まばたきの減少（スマホやパソコン作業中）

◆詰まるとどうなる？

　分泌口に油が詰まり、しこり（霰粒腫）ができたり、細菌感染を起こすと、ものもらい（麦粒腫）になったりします。

◆乾燥・詰まりを防ぐ方法

・エアコンの風を直接当てない
　就寝中や作業中、風が目元に直撃しないように調整（風向きを上・横に）
　デスクの場所を変える、風よけボードなどを使うのも有効

・加湿・ドライアイ対策
　冷房時は加湿器を併用すると目の乾燥が軽減
　目が乾くと感じたら人工涙液（防腐剤なしのもの）で潤す
　涙液が蒸発しないように、マイボーム腺を守ることが大切

・まぶたを清潔に保つ
　メイクの残りや皮脂汚れは詰まりの原因に
　専用のまつげ・まぶた洗浄剤（まぶたシャンプー）で定期的にケア

・ホットアイマスク（温罨法）
　1日1～2回、40℃前後の温めたタオル or 市販のホットアイマスクを目に当てる（5～10分）
　油が溶けて流れやすくなり、マイボーム腺の詰まり予防になる

・栄養（オメガ3など）の摂取
　青魚や亜麻仁油などの良質な脂質（オメガ3脂肪酸）は油分の質を改善
　サプリメント（EPA・DHA）も補助的に使われることがある

　なお、数日温めても腫れが引かなかったり、大きくなったり、赤くなって痛いなどの症状があれば、お早めに病院に行った方が良いでしょう。暑い日は特にエアコンの風を直接当たりたくなるものですが、顔に直接あたる事で、こういった症状が出る事もありますので、注意するようにしましょう。