エアコンディショナに関する2つの日本産業規格（JIS）が改正されました

投稿 2024年12月20日　更新 2024年12月20日

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　一般財団法人日本規格協会は、2024年11月20日にエアコンディショナに関する2つの日本産業規格（JIS）の改正版を発行いたしました。

◆日本産業規格（JIS）とは

　日本国内の製品品質の統一、互換性の確保、生産効率化、国際的な標準化への貢献などを目的とした規格。正式名称は「Japanese Industrial Standards」です。
　日本産業規格（JIS）は、経済産業省が制定し、経済産業省の政策に基づき、日本規格協会がJISの策定・改正の事務局業務を行っています。よって、JISの購入も日本規格協会から購入することができます。

◆エアコンディショナに関する日本産業規格（JIS）は

・JIS B 8615-1:2013
　エアコンディショナ―第１部：直吹き形エアコンディショナ及びヒートポンプ―定格性能及び運転性能試験法
・JIS B 8615-2:2024
　エアコンディショナ－第２部：ダクト接続形エアコンディショナ及び空気対空気ヒートポンプ－定格性能及び運転性能試験方法
・JIS B 8615-3:2024
　エアコンディショナ－第３部：マルチ形エアコンディショナ及び空気対空気ヒートポンプ－定格性能及び運転性能試験方法
・JIS B 8616:2015
　パッケージエアコンディショナ
・JIS C 9335-2-40:2022
　家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第２－４０部：エアコンディショナ及び除湿機の個別要求事項
・JIS C 9335-2-40:2022/AMENDMENT 1:2023
　家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第２－４０部：エアコンディショナ及び除湿機の個別要求事項（追補１）
・JIS C 9612:2013
　ルームエアコンディショナ
・JIS C 9815-1:2013
　エアコンディショナ及び空気熱源ヒートポンプの定格音響パワーレベル―第１部：直吹き形室外機
・JIS C 9815-2:2013
　エアコンディショナ及び空気熱源ヒートポンプの定格音響パワーレベル―第２部：直吹き形室内機
・JIS C 9921-3:2009
　ルームエアコンディショナの設計上の標準使用期間を設定するための標準使用条件

◆改正のポイント

　「JIS B 8615-2」と「JIS B 8615-3」が今回改正されました。
　空冷式エアコンディショナ及び空気対空気ヒートポンプの能力及び効率の定格値を求めるための運転性能試験、標準試験条件及び試験方法について、国際規格であるISOに整合させたとの事です。
　また、「JIS B 8615-2」及び「JIS B 8615-3」は、前回の改正(2015年)から9年が経過し、その間に、我が国から共通的に用いられる記号などを提案し、本JISの対応国際規格である「ISO 13253」及び「ISO 15042」に採択されました。また、測定機器の技術が向上したことをふまえ、このたび改正いたしたとの事です。

　日本産業規格（JIS）は、メーカーとしては、生産効率の向上、国際的な競争力の強化が期待でき、私達消費者にとってもJISマークが表示されている事で、品質が保証された製品を選ぶことができます。

　また、今年の長く暑い夏が続いたように、地球温暖化に進行して、エネルギーの効率的な使用が求められる今、エアコン業界の発展は私たちの生活を大きく左右するでしょう。

　近年のエアコンは省エネ性能が年々良くなってきています。さらに暑く長くなるかもしれない夏を私達が快適に暮らす事が出来るためにも、今後のエアコン業界には進歩していって欲しいものですし、我々もそれに注目していきたいものですね。