エアコン暖房時の換気の理由と効果

投稿 2024年11月13日　更新 2024年11月13日

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　エアコンの暖房を使っている時、換気をしないといけないという事で換気をされている方も多いかと思いますが、その理由と効果を正しく理解されていますか？
また、せっかく暖房で暖かくなった空気を換気する事により、入れ替えるのは、勿体ない・電気代が高くなるのではと思っている方も多いのではないでしょうか？

◆換気をする理由

・空気の汚れ除去
　エアコンは室内の空気を循環させるだけで、外の新鮮な空気を取り込むわけではないため、室内の空気は徐々に汚れていきます。ホコリ・ダニ・花粉・ウイルスなど、様々なものが空気中に漂っています。換気をすることで、これらの汚れを室外に排出することができます。

・湿度の調整
　暖房を使用すると室内の湿度が低下し、乾燥状態になりがちです。乾燥した空気は、肌や喉の乾燥、静電気の発生などを引き起こす可能性があります。換気をすることで、適度な湿度を保つことができます。なお、一般的に快適に感じる湿度は40～60%の間と言われています。

・CO2濃度を調整
　人が呼吸をする際に二酸化炭素（CO2）を排出します。室内のCO2濃度が高くなると、頭痛や眠気、集中力の低下などの原因になることがあります。換気をすることで、CO2濃度を下げることができます。
　なお、厚生労働省により、健康リスクが高い状況を回避するための換気状態の基準として、二酸化炭素濃度（CO₂濃度）1000ppm以下が提示されています。この基準をもとに、CO₂濃度を24時間モニタリングして、換気のタイミングを様々な方法でお知らせする機能が付いたCO₂センサーを搭載したエアコンもあります。

・新鮮な空気を入れ替える
　室内にこもった空気を新鮮な外気と入れ替えることで、気分転換になり、作業効率の向上にもつながります。

◆換気による効果

・健康増進
　空気の汚れや乾燥による健康被害を予防し、アレルギー症状の緩和や風邪の予防に繋がります。

・快適性向上
　空気がきれいになり、湿度が適切に保たれることで、快適な室内環境を実現できます。

・集中力アップ
　CO2濃度が低下することで、集中力が向上し、作業効率が上がる可能性があります。

・ウイルス感染予防
　新型コロナウイルス感染症対策としても、換気は効果的です。こまめな換気を行うことで、ウイルスが室内に滞留する時間を短くすることができます。湿度が高い場合はウイルスは水分によって重みを増すために地面に落下しやすくなり、空気中を漂う時間が短いですが、空気が乾燥しているとウイルスが空中を漂う時間は長くなってしまいます。よって、人と人との間で「飛沫感染」が起こりやすい状態になります。また、気温が低いため、人間の鼻やのどの粘膜は働きが弱くなり、ウイルスに抵抗する力も弱くなってしまいます。

◆エアコン暖房時の換気によって電気代はどう変わる？

　ダイキン（ダイキン）において、『冬の窓開け換気時に、エアコンをつけっぱなしと小まめにオン・オフした場合では、どちらの方が消費電力は少なくてすむ？』という、換気時にエアコンの電源を小まめにオン・オフ（換気時に電源オフ／換気後に電源オン）した場合と、エアコンをつけっぱなしにした場合の消費電力量を調査した結果をまとめています。（冬の朝から夜の時間帯（7:00～23:00）に30分に1回、5分間の窓開け換気）

窓開け換気をした場合のエアコン電気代の比較
エアコン運転　　　小まめにオン・オフ　　　　つけっぱなし
消費電力量　　　　4.02kWh　　　　　　　　　3.48kWh
電気代　　　　　　108.5円　　　　　　　　　94.0円

窓開け換気時にエアコンをつけっぱなしにした方が消費電力量は少なくなり、電気代に換算すると1日で約14.5円下がったとの事です。

　このように、エアコンの暖房時には乾燥しやすくなるため快適に過ごしにくくなったりするため、換気を行う必要があります。また、換気時に
はつけっぱなしにしておく方が電気代はお得なようです。